今回で第7回となる濃尾よって鯉祭りが、11月第2週末の9日夕方6時より11日の正午に至る42時間に渡り、木曽三川にて開催されました。
 7月の初旬から続いた猛暑も、今年は旧盆の8月中旬頃より秋らしさを見せ始め、秋が深まるに釣れ各所で野鯉の好釣果が記録される中、大会は大いに期待を集めて始まりました。参加者は、秋晴れの好天の下それぞれ思い思いのポイントで雄大な木曽三川の秋を満喫。各所で親交の花が満開に咲き誇りました。
 参加者は愛知・岐阜・三重の地元ははもとより近畿や関東・東北といった遠方の参加者も含め一都二府十県に及び、老若男女合わせて250名近くが集結。年を重ねるにつれ、よって鯉祭りが全国の野鯉釣りファンから多くのご支持を集めている事を、益々感じさせられた祭典となりました。
 この中で、見事優勝の栄冠に輝いたのはレデイスで初参加の愛知県碧南市から参加の中村尚美さん。長良川左岸近鉄線下流で、よって鯉祭り初のメーターオーバーである野鯉1m1cm(12.1kg)を釣り上げ、ご主人始め並み居るベテラン野鯉師を尻目に堂々の優勝を遂げたのでした。次に準優勝に輝いたのは、昨年の優勝ポイントである船頭平閘門で幅広の98cm(14.8kg)の野鯉を釣り上げた三重県四日市市の中村清隆氏。第3位には遠く埼玉県の深谷市から参加の糟屋氏。95cm(10.2kg)のスマートな野鯉をゲット。第4位には長野県佐久市から参加の今井氏が93cm(9.3kg)を釣り上げ入賞しました。第5位には昨年優勝の三重県鈴鹿市の林氏が独特の釣法を駆使して92cm(11.3kg)の野鯉を釣り上げ、またまた入賞。第6位にはこれまたレデイスで初参加の愛知県一宮市の渡辺優香さんが92cm(9.3kg)の大鯉を見事にゲットして入賞しました。結局、第6位までが90cmオーバー、10位で86cmと大鯉ラッシュの大会となりました。
 レデイスの部では、1m1cm(12.1kg)をゲットして一般の部優勝に輝いた中村尚美さんが二冠を達成。第2位には92cm(9.3kg)の渡辺優香さん。第3位には、これ又初参加で見事81cm(6kg)を釣り上げた岐阜県福岡町から参加の安保厚子さん。今年のレデイスは、一般の部を上回るハイレベルな戦いとなりました。
 ジュニアの部では、三重県四日市市から参加の奥野諒平君が81cm(8.2kg)の大鯉を釣り上げ、見事優勝の栄冠に輝きました。
 今回のよって鯉祭りは、祭りの名前にふさわしく、全国各地からの参加者が均等に入賞したり、初参加の野鯉ファンが多く入賞する等、野鯉釣りがファミリー皆で楽しむ事のできる祭典として定着してきた事を証明する結果となりました。

 検量と表彰式の合間には、ワンハンドレッドクラブ会長の片山氏による鯉釣り教室が開かれ、1時間の持ち時間があっというまに過ぎ去り、参加者は後ろ髪を引かれる思いで終了。
 三日間に亘る野鯉釣りのお祭りは、また来年の再開を期して終了しました.
 



一般の部・入賞者
順位 長寸cm 重量kg 釣人 団体
優勝 101 12.1 中村尚美 遊夢・レデイス
準優勝 98 14.9 中村清隆 一般
第3位 95 10.2 糟屋昌弘 一般
第4位 93 9.3 今井孝雄 淡水大魚研究会
第5位 92 11.3 林進一 パックンクラブ
第6位 92 9.3 渡辺優香 一般・レデイス
第7位 89 12.4 安田智利 一般
第8位 87 9.3 植木孝司 鯉道楽
第9位 87 8..1 角谷正三 釣蘭会
第10位 86 6.6 黒崎朝男 一般
 
ジュニアの部・入賞者
優勝 81 8.2 奥野諒平  
 
レデイスの部・入賞者
優勝 101 12.1 中村尚美 遊夢 
準優勝 92 9.3 渡辺優香 一般
第3位 81 6.0 安保厚子 FFC巨鯉倶楽部 
 
橘屋賞(美鯉)
優勝 85 9.3 植木孝司 鯉道楽
 
協会賞(美鯉)
優勝 85 7.8 大館寿作 武蔵野巨鯉釣会
 
フィーバー賞(ゾロ目)
77 5.7 中川宏之 長良川水系鯉の会 
77 5.2 小川吉勝 鯉道楽 
66 4.2 高木利夫 一般 
66 3.6 中村弘 一般
55 2.1 大橋四郎 京都桂野鯉会