3.鯉餌の条件と龍王 鯉は雑食性のため、食べる事の出来るエサは無数に有りますが、釣り餌として使用するためには、次の幾つかの条件を満たせる事が必要です。 |
1.釣りエサの条件 @餌の加工が容易 餌の大小、硬軟、粘度の加工が自由にできるなら、より多くの条件に適応する事ができます。 A集魚力がある 味覚・嗅覚を刺激し、広く拡散する性質のもの。 B食い込みが良い 柔らかい、軽い、小さい性質のもの。 C餌切れが良い 吸い込んだ時に餌と針が分離しやすいもの。 D餌持ちが良い 野鯉が食べるまで餌が残っているもの。 E餌の入手が容易 いくら優れた餌であっても、あまりに高価なものであったり、どこにも販売されていないものや、採取が困難なものでは釣り餌としては適していません。 F餌の保持・保存が容易 これも前項と同じように、餌の保持にあまりかさばったり、手間が掛かったりするものでは、やはり適当な餌とは言えません。腐りやすい生物や死にやすい活き餌の場合は、これが問題です。 G針への装着が容易 如何に食い込みの良い柔らかい餌であっても、針に付ける事ができなければ、そのままでは釣り餌として使えません。適度な硬さや粘りが必要です。 |
2.大鯉エサ龍王の特徴 龍王は上記の条件を満たした上で、大鯉を狙うエサとして、無味無臭をコンセプトに開発致しました。大鯉の好む植物性素材のままの自然な味と香りをそのままに、ジャミに強い大粒材料を大量に配合し、そのままで吸い込み・コマセどちらでも自由に使う事ができます。 @無味無臭 野鯉の味覚・嗅覚は人間の何千倍も鋭敏で、特に強い集魚剤を混ぜなくても、エサの素材の持つ自然な香りだけで、充分感知します。逆に、強く味覚・嗅覚を刺激する集魚剤は、より本能的なジャミや小型に強く影響を与え、逆効果となる場合も多々あります。 龍王は、無味無臭に近い自然の素材で、大鯉をじっくりと穏やかに寄せます。 A自由自在 無味無臭の龍王は、匂いや味付けを自由自在に行う事ができます。 ジャミの少ない時や活性の低い時、またスレタポイント等で、自分だけの味や匂い付けを自由自在に行う事ができます。ローテーションの核として無限に応用できるのです。 B急速バラケと遠投力 龍王は握った時しっかりと固まり、地面に叩きつけても崩れない強固さを持ちながら、水を含むと急速にバラケルように配合されています。龍王の配合は15分から30分という短時間でバラケル性質を持ちながら、フルスイングにも耐える遠投力を持っているのです。微紛から大粒までの絶妙の配合バランスが、拡散性とエサ持ちという相反する性質を兼ね備え、大鯉にアピールします。 龍王の配合パターン @ 素ネリ 最も基本的なパターンで、尚且つ究極のパターン。 龍王のコンセプトを最大に活かす事ができます。 A 集魚゙剤入り 鯉の活性の低い時に、サナギやオキアミと言った動物性飼料から、酵母やイースト菌等の発酵材料に至る集魚剤を配合するパターンで、最もオーソドックスな方法ですが、ジャミの扱い方に注意が必要です。 B 粒餌強化 ジャミの多い時や、長時間エサを持たせたい時のパターンで、米・麦・コーン・大豆等の粒エサを配合します。 C クワセ入り クワセ仕掛けのコマセに龍王を使う時に用いるパターンで、干しイモやコーン等のクワセエサをそのまま配合する事により、その姿形を学習させます。もちろん、ボイリーやタニシを配合する事もできます。 D ローテーション 同じエサのパターンで鯉がスレテきた時に用いるパターンで、それまでの味や匂いと全く違う味付けをします。例えば、無味無臭から味噌味・醤油味・カレー味等。もちろんサナギやオキアミ等の動物性のものでも結構です。 さて、釣りの格言に、『フナに始まりフナに終わる』というものがありますが、『鯉は龍王に始まり龍王に終わる』と言えるかもしれません。 龍王は私が永年の鯉釣り経験の中で求めてきたエサの集大成といえるもので、初心者の方は、まず単体で使用して大鯉をゲットして下さい。次に、色々なエサの特徴が解り始めたら、ブレンドに挑戦して下さい。ただ、その場合できるだけ1種類の添加に抑える事が、上達のコツです。そして、いろいろなローテーションにチャレンジしてみて下さい。 そして、最後に又、龍王単体で使用してみて下さい。その時、あなたは、最初の言葉の意味を理解するでしょう。 |