4.Q&A |
1. 龍王の中に入っている四角い袋は何ですか? |
それは、脱酸素材です。龍王は自然の素材だけで防腐剤も添加剤も一切入っておりません。 したがって、そのままでは、虫も湧けば腐敗もします。 それを防止する為に、袋の中の酸素を吸着して、酸素を0にしているのです。 酸素が無くなる事により、素材の酸化も防ぎ、経年劣化防止もかなり効果があります。 その為に、龍王の袋には、酸素を透過しない特別なフィルムが使用され、釣エサとしては類を見ない4層張り合わせ構造の袋が使用されています。 その効果は絶大で、父に進呈した発売第一号の龍王が未使用で5年後に実家の倉庫から見つかり、封を切って使用してみたところ、若干の変化は見られたもの問題なく使用できた程です。 |
2. いつのまにか、龍王の袋にチャックが付いたようですが、龍王も何か変わりましたか? |
龍王は、週休2日制をカバーするビッグな4kg入りの為、1日しか釣りを出来ない釣人からは、次回まできっちり密閉できる袋の要望が高く、2005年の春からチャック付き袋に変わりました。 しかし、龍王の中身も代金も一切変わりはありません。 龍王の成分は、これからも変わることはありません。 変わる必要が無いのです。鯉の身体構造が変わらない限り、龍王は変わりません。 |
3. 消化の出来ない粒餌では大鯉は釣れないと聞きましたが、本当ですか? |
そういう考え方は、養殖用のエサの考え方で、釣りから見た発想はもっと大きなものです。 釣りに於ける発想とは、鯉がエサだと思えば例え石でもプラスチックでも食べることが出来ないものでも構わないという所の考え方です。 実際、その考え方はルアーに結実していますが、鯉でもそれは同じです。 釣りに必要なことは釣るために特化した道具で、決して鯉を大きくしたり増殖する必要はありません。 龍王が発売されるまでの鯉餌は、そうした養殖エサに対する考え方に支配されたものが多く、匂いや味が強く栄養価の高いエサほど良く釣れると信じて作られてきました。 しかし、自然の中では、鯉だけが生存しているわけではありません。 多くの魚種が共存し、その中から鯉を選りすぐって釣るためには、それに特化した条件を備えていなければなりません。 龍王には、その条件の一つとしてジャミに強い大粒のエサが入っているのです。 また、鯉の感覚は人間とは較べられないほど鋭く、無理に強く匂いや味付けをしなくても、充分にエサを感じることが出来ます。逆に、もちろん鯉以外のジャミや小物も同じように鋭い感覚を備えていますが、より経験の少ない小物ほど本能的に行動し、匂いや味に強く反応します。 そこで、考えられたのが無味無臭コンセプトです。 無味無臭に近い自然の素材の持つ匂いや味だけで、充分に大鯉にアピールすることが出来るというものです。 ただ、龍王に入っている粒エサは、直ぐには消化できないものもありますが、あくまで天然の食材ですから時間が経てば自然に分解されるものです。 |
4. 日本で120cm以上の大鯉が釣れないのは、ボイリーを使用しなかったからだと云う人が居ますが、そうなのですか? |
欧米では130cm以上の鯉も釣れているようですが、それは釣りエサの所為ではないと思われます。 大陸という広いフィールドの中で、永く世代交代を繰り返してきた欧米の野鯉は、日本という狭い島国の小さなフィールドの中で生きてきた日本の鯉に較べて、平均サイズが大きいためだと思われます。 国土の80%以上を山に被われた日本の河川は、急峻で短く狭いため、ゆったりと広大な平野を流れる大陸の河川とは比較にならない規模です。 例えば、人間でも比較すると日本人の平均サイズは、大陸の欧米より小さく、その中から世界最大の人が出ないのは当然でしょう。 他の魚種でも大陸のものは大きくなるものが多く、ヨーロッパ大ナマズは3mにもなります。 大陸である欧米の鯉と日本の鯉を、単なるサイズの大きさだけで比較して、釣り技術の所為にするのは無意味です。 それは、大物の少ない清流の鯉と、大物の多い湖の鯉を比較するようなもので、琵琶湖で1mを釣った人の技術が、清流で80cmを釣った人の技術より優れているとは言えません。 要するに、欧米と日本の鯉のサイズの差は、環境の差によるものだと思われます。 |